舞台「ブルームーン」感想文

舞台「ブルームーン」初日、2日目を観劇してきました。

140文字以上の文章を書く感覚をすっかり忘れてしまったのですが、せっかくだから感想を残しておきたいと思ったので、箇条書き形式で書いていこうと思います。もうただの連続長文ツイートみたいな感じに…いや本当はちゃんと書きたかったんだけどどうにも言いたいことがまとまらず…
また、セリフ等は全てニュアンスでしか覚えておらずもしかしたら記憶違い等もあるかもしれません。あと全て主観です。すみませんがご容赦願います。
 
 
 
ゲネプロで初めてユタカのビジュアルを見たとき、あぁ、こういうカツラかぁ…と若干テンションが下がったことを正直に告白しておく。だけど実際観劇してみると、自分が動けずにいることを全て運命のせいにしている情けなさ、心の芯に持っている優しさ、ルミと中華街の男への嫉妬心をむき出しにしたり父親にがなったりする子供っぽさ、可愛らしさ、等々のユタカというキャラクターの魅力にあのビジュアルがすごくハマっていたと思った。たしかに今の「エイトの横山くん」の見た目とユタカというキャラクターのイメージはあまり合致しないかも。あと他の女性陣のキャラクタービジュアルも好き。ルミのカジュアルな服装や振る舞いも、ユタカとの長い年月を感じてリアルでした。あと、ユタカのセリフから察するに「10年の間で何度か?別れたり復縁したりしている」というのもなんか…リアル(笑)
 
■お寺の鐘が鳴ってヌルッとお父さんが登場、客電は徐々に暗くなっていく、っていう始まり方で、その始まり方も「2015年5月」っていういま現在の私たちの日常と地続きになっているようで良かった。セットはお寺なんだけども、柱が二本立っているので、席の位置によってはそれでかなり遮られるかも。
 
■横山くんってなんかこう、「……(黒微笑)」みたいな役がやたらある気がするんですが、基本的にユタカはずーっと感情的。お父さんに怒鳴ったり、ルミに言い負かされてキーってなったり、ずっと眉間にシワが寄っている。キーってなってる姿を見て、canジャニでクイズを当てられずパンがひとつも食べられなくて床でだだこねてた姿がフラッシュバックした(すごく似てた)あと、ルミに言い返せずに後ろでいぃ〜〜〜とか声をあげながら悔しがっている顔がこの方を彷彿とさせる↓

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(個人の感想です)

 

■ユタカとルミの掛け合いや男女の雰囲気、あとお茶目なお父さんとはま子さんを交えたやりとりはリアルなんだけど、タイムスリップっていうぶっ飛んだ展開にだけじゃなくファンタジーを感じるのは、トニーとケイトの存在が大きいと思った。2人だけずっとミュージカルの衣装を着ていて、見た目だけで現実離れして見えるし、特にケイトの、感情を表情、動き、全身で表現して、アメリカに行って絶対に成功するんだ、と野心を燃やすキャラクターは眩しかった。ケイト役の遠野あすかさんは元トップ娘役とのことで、表情の演技や声の通り方が素晴らしくて感激。最後、ユタカが現代に戻る前のダンスシーンでの、トニーを見つめる切ない表情が可愛すぎて思わず泣けた。
 
■ルミはちゃんと自立した大人の女性で、ユタカとは違い夢も好きなこともあって、言いたいこともユタカにはズケズケ言うんだけど、「本当はユタカとこれからの人生も共にして、ユタカのことを支えていきたい」というとても献身的な女性らしい想いを抱えていて、でも最後まで口にはしないのが、なんだかすごくしおらしくて可愛いと思った。結局ユタカにプロポーズ言わせてるくせにイエスの返事を恥ずかしがって背後から抱きつくのとか!かわいいー!そしてそのときのユタカのニヤ〜とした表情が、なんだかとてもヨコっぽくて(いや、ユタカなんだけど)2回見て2回とも背もたれに仰け反った。可愛すぎて。
 
■そういえば横山くんは初日5回くらい噛んでいたが2日目はほぼスムーズにこなしていておおっと思ったんですが、代わりにお父さんが結構派手にセリフを飛ばしていた(笑)舞台は生き物だな!
 
■ユタカは標準語なんだけど、タップダンスの靴をルミに見せるシーンの「これ知ってる?」というセリフがどうにも関西訛りに聞こえて気になる。初日も2日目もそうだったからもしかしてあれで合ってるのか?初日は他にもイントネーションが気になる箇所があったんですが、2日目はそれくらい。私が気にならなかっただけであったのかもだけど。
 
■光恵さんは控えめでお花が好きなTHE・昭和の女性ですが、役者さんのプロフィールを見たらとても若い人だったので驚いた。ケイトは確かにかわいくてすごく魅力的な女性だし、個人的に一人称ボクっていうのもかなりグッときたんだけど笑、私も結婚するなら奥ゆかしくてお花の名前を教えてくれる光恵さん選ぶ。
 
■トニーはキラキラと輝く「銀幕スター」という側面と普通の男性である側面を持っていて、トニーのそんな強くない部分まで自然と認めてくれて癒してくれるのが光恵さん。でも光恵さんは自らの人生をつまらないものだといい、そんな自分に付き合わせることで結果トニーを不幸にしてしまうと躊躇している。タイムスリップ前の現代では、光恵さんはトニーと結婚したものの、トニーは結局幸せだったのか、自分を恨んでいたのではないかという不安と後悔を抱えたまま亡くなっていた。それがユタカ達がタイムスリップしたことで、トニーの口から「本当に愛していた」っていう言葉を聞くことができる。そのあとユタカとルミも一悶着あるんだけど、「運命で繋がっているものは、アメリカに行こうがなんだろうが結ばれる」世界なんだよ!最後ユタカは、別れたはずなのにはま子さんとお父さんの計らいによりDVDを持って再び家にやってきたルミと、ブルームーンをBGMにふたりきりで話すんだけど、そこのシーンがとても30同士の恋愛とは思えぬような可愛さ。お互いの言えなかった気持ちを伝えあい、ついにユタカはルミにプロポーズし、カラフルな紙吹雪が舞う中、ハッピーエンドを迎える。初日、カーテンコールを終えた後、他のお客さんの「最高に可愛かったよね〜!」という嬉しそうな声が聞こえたりして、グローブ座を出て駅に向かっている時もなんだかフワフワした多幸感が続いた。難しい考察とかは必要なくて、ただただ「幸せなお話だった」っていう気持ちで胸がいっぱいになった。「観に来て良かった」と思いながら帰れるのはすごく幸せなことだと思う。
 
■これはもうただ単なる横山萌えの話なんですが、最後のユタカとルミの会話のシーンからのプロポーズ〜背後からのハグ〜ユタカがルミを抱っこ〜からのダンスのシーンがなんていうかもう…可愛すぎたよね。
ありがたいことに前の方で観れたため、ヨコの目線の動きとかも全部よく見えたんだけど、「(中華街の男に)マジで嫉妬してた。(中略)気が効くなぁ、と思って…。そういうの全部、俺だけのためにやってくれないかなぁって(※ニュアンス)っていうボソボソした告白のシーン、目線をテーブルに落としたりチラッとルミを見たりを繰り返してて、落ち着かないユタカがまるで子供で可愛かった。あと上にも書いたけど背後から抱きしめられた時の表情の変化とダンスシーンの顔が…。ルミからのYesの返事を聞いてジワ〜ッと喜びの表情になるの可愛すぎる。あそこのシーンBDで欲しい。あとルミを子供っぽくリードしながらのドタバタしたダンスも可愛いよね。可愛いしか言ってなくてすみません。ああいう演技なんだろうけど、何故だろうあそこのシーンはもうだいぶヨコのイメージ。
 
ツイッターでも書いたけど初日のカーテンコールは本当に照れ臭そうにしていて、かつ緊張なのかなんか変な表情をしていたし挙動不審って印象だったんだけど、2日目はだいぶ落ち着いていて、最後はけるときにちょっといつも(エイトの時)の雰囲気で笑いながら手を高く上げて帰っていった。明るくなってすぐに客席がざわめく感じがあったので、あーメンバーが来てるのか?とは思ったんだけど、そのときは誰なのかがわからず。間もなくしてすばるくんだったと分かってカテコのヨコの感じに何となく納得した。すばるくんの口からも感想聞きたいな〜。
 
 
まとまらないので思いつくままにバラバラと書きましたが、もしかしたらまた追記するかも。
ブルームーンは観た後心があったかくなる舞台でした。そういう舞台で嬉しかったです。まだ始まったばかりですが、千秋楽まで無事に駆け抜けられますよう願っております。